SoundCloud活用法【#01】オーディオブックとして使う 〜アイ文庫の場合〜

■今回のテーマ: SoundCloudで文学作品に浸る

SoundCloudを「音楽」以外の用途で活用する試みを紹介。
「SoundCloud活用法」として、第一回を【#01】とし、オーディオブックの掲載先としてSoundCloudを活用している、アイ文庫を取り上げます。http://soundcloud.com/ibunko

■アイ文庫の試み

アイ文庫の始まりは、ホームページの説明によれば
次世代の読書スタイルを模索する、小説家やライターをはじめとした著述に携わる者と出版に携わる印刷業および出版業者が、協同して2000年12月に活動を開始した“インターネットの出版社”が、アイ文庫の始まりです。
とあり、また、10年を超える活動であることが伺えます。

そして、現在の主な活動の一つがオーディオブックです。
単に音読した物ではなく
  • プロの俳優・声優・ナレーターをはじめ、朗読の実演家集団に録音させていること。
  • 音楽と言葉を融合させたオリジナル作品集「サウンドスケッチ」の制作
  • 即興演奏との“セッション朗読
など、朗読作品の質を高く保ち、可能性を押し広げようという姿勢が伺えます。


■アイ文庫 on SoundCloud

そのアイ文庫は、朗読ファイルのアップロード先の一つに
SoundCloudを選んでいます。

Latest tracks by iBunko

現在、アイ文庫のアカウントには夏目漱石による彼岸過迄がアップロードされています。総計1時間以上に及ぶオーディオブックが掲載されており、小気味のよいサウンドもイントロとアウトロに挿入されていました。

朗読ファイルのアップロード環境としてのSoundCloudは非常に可能性を感じます。
例えば、言語ごとに文学作品の音読グループが作成されれば、語学学習にも役立つプラットフォームになり得るでしょう。また個人間で朗読した音源をプライベートに交換し合うのも、メール以上に暖かみがあって素敵と言えかもしれません。



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