今回は、これまでに聞いた事も無いような音楽体験を紹介。
それはワシントンDCのセントラルパークの為に作られた楽曲、Bluebrainによる"Listen to the Light"だ。
<Co.Design - A GPS-Enhanced Album In Tune With Central Parkより>
Central Park (Listen to the Light)
(注: ワシントンのセントラルパークでしか機能しません)
カテゴリ: ミュージック 価格: 無料
この曲は、MP3や、CD、レコードの形はとらない。そのかわり、上記のiOSアプリCentral Park(Listen to the Light)によってのみ聴く事ができる。セントラルパーク内の区域が、曲のパートになっており、位置情報を元に、聴いている者の移動に会わせて、曲が展開するというものだ。それはさながら、サイトスペシフィック・ミュージックともいえよう。そこでは、ランドスケープが譜面に姿を変える。
*サイトスペシフィック・アート
“サイトスペシフィック・アート(Site-specific Art)とは、特定の場所に存在するために制作された美術作品および経過のことをさす。一般に、美術作品を設計し制作する間、制作者は場所を考慮する。”(wikipediaより)どのように動作するか、どのようにプランされたか等、以下の動画で詳しく説明されている!
このように、位置情報と音楽は、これまでにない、思ってもみなかった化学反応を起こしている。今後も、電車の為に書かれ、駅ごとに展開する曲や、登山の為に書かれ、標高によって展開する曲など、様々な可能性が広がっているように思える。
位置情報は、EUが構築中のガリレオや、日本の準天頂システム等、誤差1メートル以内にまで精度を高めようとしている。今後の技術的な進展と共に、そのアートとの出会いが楽しみである。
[参考]
A GPS-Enhanced Album In Tune With Central Park - Co.Design
[photo]
photo by Yourdon
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