音楽とビジネス、著作権について考えざるをえなかった『とある一瞬の出来事』


The Mars Voltaというバンドが個人的に好きで、ギターのOmar Rodriguez LopesのFacebookページをフォローしている。

ついさっきOmarの公式Facebookページに以下のような投稿があった。

内容が示唆しているOmarからのメッセージはこうだ。
「次のアルバムNoctourniquetから、新曲"The Malkin Jewel"を聞いてみて!」
ワクワクして、リンクを開いてみる。久しぶりのアルバムからの新曲がフルストリーミングで聞ける!Omarもやっと公開できてきっと嬉しいだろう。



しかし。実際に、リンク先である音楽メディアstereogumひらいてみるとどうだ。音楽が聞けない。。どういうことかと思い、さらにYouTubeを開いてみる。


よく見かける画面ではあるが、一瞬意味が分からなかった。Warner Music Groupが著作権侵害を申し立て、削除されたという。


もちろん、Warner Music Groupが、YouTubeに自動で著作権フィルターを設定しており、手動で消されたのではないかもしれない。だが問題はそこではない。悲しいのは、以下のような不自然な状況が簡単に起きうる「音楽の流通形態」が未だに主流であることだ。

すなわち、今回の場合
  • アーティスト: 「次回作アルバムがstereogumで紹介されている!よし、Facebookでみんなにシェアしよう!」
  • ファン: 「あ!The Mars Voltaの新曲が公開されてる!聞いてみよう」
  • レコード会社: 「あ!勝手に新曲がアップロードされてる。消そう!」
という事態が発生したわけだ。

 
もちろん、「誰が悪いのか」という話ではないと思う。しかし、これを踏まえた上で「どのような音楽の流通形態が皆を幸せにするのか」に思いを馳せること、そしてその議論は、全ての人に開かれているべきだと思う。

みなさんはどのようにお考えでしょうか。

p.s. そしてどうやら、オマー君はpostを削除してしまったようです。この一瞬の出来事、どれだけの人が目撃したでしょうか。。

p.s.2 で、その後、無事に公開されたようです!
http://www.themarsvolta.com/the-malkin-jewel/

【リンク】
The Mars Volta – “The Malkin Jewel” - Stereogum

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